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【日本の元気 山根一眞】2025大阪万博の“柱”に「生物」提案 (1/2ページ)

 2025年の大阪万博は国内外から約2800万人の来場者を見込んでいるが、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマも「多様で身心ともに健康な生き方」「持続可能な社会・経済システム」というサブテーマも、「楽しそう!」「わくわくする!」と思わせる力がない。心をとらえる一本柱が見えないからだ。全出展パビリオンを貫く共通の「柱」を設定し、具体的な計画を早急に立ち上げないといけない。

 私はその柱を「生物」にしてはと思う。海洋国は魚や深海生物、北極圏の国はシロクマ、アフリカはクロサイやゾウ、インカ文明諸国は穀物開発、豪州はサンゴ礁、中国は漢方生薬、日本は人工光合成、北欧は紙生産の森林、ブラジルはアマゾン熱帯雨林をテーマに。

 ヒトは植物を栽培し、家畜を育て、魚を獲り、生命を維持してきた。建材も食料油もポテトチップスもラーメンも、すべて田畑や森林から得ている。料理も生物を材料とした創作物であり、アートの域にも達している。昆虫や鳥などは環境の指標であり、医薬品の多くも生物世界の産物だ。

 ヒトが「いのち輝く」ために欠かせない原点は生物だが、生物は危機状態にある。そこで、共通の柱を「生物」とし、出展国や企業はその柱をコアに、楽しく驚きに満ちた表現や先端技術を競い合う。ロボット水族館やAIで行動する3000匹の蟻ロボットなども登場すれば、多彩な「いのちが輝く」生物多様性の大祭典になる。

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