記事詳細

【富坂聰 真・人民日報】「米中対立」でカナダが“見せしめ”に… 来年は日本も外交力が問われる (2/3ページ)

 容疑は、華為のイランへの不正な技術流出に関しての虚偽説明だった。構造的には中興通訊(ZTE)と近似しているが、中国はこれに感情的な反発を示した。

 タイミングとしては、米中貿易問題で中国側が妥協策を示そうとする時であっただけに、複雑化は避けられず、ともに年を跨ぐ問題となった。

 ここで少し来年以降の世界情勢を占ってみたいのだが、その一つの形が、米中関係で繰り返される「寒暖」と、それに振り回される国々というものだ。なかでも思い浮かべるのが、以下の中国語だ。

 殺鶏給猴看--。

 サルに見せるために鶏を殺すという意味で、要するにみせしめだ。

 華為事件におけるカナダの立場こそ、まさに殺されて見せしめにされる「鶏」に当たる。サルはいうまでもなくアメリカである。

 カナダはアメリカと中国の間に挟まれて苦しんでいる。中国国内では、反カナダ感情が高まり、高級ダウンジャケットメーカー、「カナダ・グース」への不買運動までが起きてしまった。

 思い出すのは、終末高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)を配備したときの韓国である。中国人観光客の激減にはじまり、韓流ドラマの締め出しなど有形無形の逆風にさらされたことは記憶に新しい。

関連ニュース