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トランプ大統領、イラク電撃訪問 「軍を撤退させる計画はまったくない」

 ドナルド・トランプ米大統領は26日夜(日本時間27日未明)、イラク中西部アンバル州のアル・アサド空軍基地を電撃訪問し、駐留する米軍部隊を激励した。トランプ氏が戦地の米軍部隊を視察するのは、昨年1月の政権発足後、初めてで、メラニア夫人も同行した。

 「平和を望む。平和を達成するための最善の手段は力だ」「米軍をイラクから撤退させる計画はまったくない」

 米メディアによると、トランプ氏は現地の軍幹部や兵士に対し、こう語ったという。イラクには、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦のため、約5200人の米兵が駐留している。

 今回の電撃訪問には、ジェームズ・マティス国防長官の反対を押し切り、イラクの隣国、シリアからの米兵約2000人の完全撤収を決定したことなどに、世論の風当たりが強まるのを回避し、米軍に寄り添う姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

 トランプ氏の現地滞在は約3時間半で、ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らも同行した。

 注目のシリア対応について、トランプ氏は「私たちの任務はISの軍事拠点を奪うことだと、当初から明確にしていた。もう十分に時間を費やした。撤退にはこれ以上の時間はない」と述べた。今後は必要に応じ、シリア対応でイラク駐留米軍を使う考えも示した。

 米国では、2001年9月11日の米中枢同時テロ以後、歴代大統領が海外駐留部隊の兵士らを激励訪問するのが慣例となっている。ただ、トランプ氏は就任後、2年近く訪問しておらず、米議会から批判が出ていた。