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【高橋洋一 日本の解き方】日本の労働生産性が低いワケ 国際比較、G7では最下位 (1/2ページ)

 日本生産性本部が発表した労働生産性の国際比較で、日本は経済協力開発機構(OECD)36カ国中20位、主要7カ国(G7)では最下位となっている。

 労働生産性とは、一般的に付加価値額を労働投入量で割って得られる。付加価値額は名目国内総生産(GDP)、労働投入量は労働者数または労働者数に労働時間を乗じたものを使って算出される。いずれにしても、名目GDPと労働者数の動向で左右される。長期的には、労働者数よりも名目GDPのほうが大きく変動するので、より名目GDPの動きに左右されやすい。国際比較の場合、名目GDPは、ドル換算か、概念的には似ている購買力平価換算で行うので、名目GDPの動向とともに為替レートの影響も出る。

 名目GDPの動きについて、先進国をみると、日本だけ大きな特色がある。まず自国通貨建ての動きを見ると、1990年までは、先進国で同じような右肩上がりになっている。しかし、90年を境にして、他の国は右上がりのままだが、日本だけは横ばいになっている。

 この動きをグラフで見ると、日本だけ極めて印象的である。その日本の時代は「平成」であるので、日本の経済成長が「平に成った」というジョークさえ出てくる。

 このように、日本だけが名目GDPが横ばいになったのは、すべての物価指標とも言えるGDPデフレータを見ればよくわかる。90年以降、日本は鈍化し、95年以降マイナスになっているのは、日本だけだ。いわゆるデフレである。

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