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【高橋洋一 日本の解き方】2019年、異次元の好景気は実現できる! 首相が消費増税で「君子豹変」、歳出拡大実施継続のシナリオ (2/2ページ)

 そうした少ない情報の中で大胆に予測してみたい。政府は皇太子さまが天皇に即位される5月1日以降、トランプ米大統領を国賓として日本に招く準備を進めている。それまで、日米間の貿易問題は起こりにくく、日本にとって悪い結果が出にくいとみられる。

 その反面、米中貿易戦争はなかなか沈静化しないだろう。米国から見れば安全保障問題であるので、貿易赤字を減らすだけでなく、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)を完全に自由主義国から排除しない限り、解決しないからだ。ということは、経済から見れば、米国にも中国にとっても良い話にはなりにくい。

 米国も長期金利と短期金利の逆転という事態から先読みすれば、経済の先行きは不安で、米国株はそれを反映するだろうから、気持ちは明るくない。

 日本は、米国の対日自動車関税問題が当面出てこないとみられるので、米中貿易戦争については「漁夫の利」を得ることができるが、米国株の心理的な影響を受けるだろう。為替も、米国の金利打ち止め感と日本のテーパリング(金融緩和縮小)によって、極端な円安には振れにくい。

 ということを考えると、1月に補正予算があっても、3月までは消費増税は「予定通り」なので、日本経済への明るい展望は見えない。4、5月に新元号とともに君子豹変しない限りは、19年の日本経済はさえないままだろう。

 極論ではあるが、消費増税を取りやめる一方、増税対策の歳出をそのまま実施という形で君子豹変すれば、それまでの鬱憤を晴らすような、異次元の好景気となる可能性もある。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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