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平成最後の年に知っておきたい「改元」って何だ 井沢元彦氏が特別寄稿 “ツキ”を呼ぶために何度も変えた時代も (1/3ページ)

 2019年5月1日、改元の日を迎える。そもそも改元とは何なのか。どのような歴史的背景があるのか。素朴な疑問にズバリ答えてくれるのが、本紙で『続 天皇の日本史』(月~金曜)を連載中の作家、井沢元彦氏だ。読んで納得、目からウロコの特別寄稿-。

 「元号」とは基本的に東アジアで行われた「国家の年齢の数え方」で、これは国家を支配する君主が土地人民だけでなく時間をも支配するという考え方に基づく。

 これと対照的なのがキリスト教紀元やイスラム教紀元などの「紀元」で、これは時間を支配するのは神で国王も平民もそれに従うべきだという考え方だ。

 たとえば、西暦2018年だが、これはもともとキリスト教紀元でイエス・キリストがこの世に赤ん坊の形で降りてきた年を紀元1年とし、それから何年経過したかを示している。

 たとえば、平成30(2018)年は「明治維新150周年」だったが、元号で考えると明治元年から何年経過したか非常に分かりにくい。しかし、明治元年はキリスト教紀元1868年で平成30年は2018年だと考えると、2018-1868=150で分かりやすい。

 元号にはこうした難点がある。ただし日本人の約98%はキリスト教徒ではないので、キリスト教紀元ではなく「西暦」という便宜上の名称をつけ、これを使用しているというわけである。

 かつては明治から昭和20(1945)年まで日本紀元というのも存在した。初代神武天皇の即位から何年経過したかを示す暦である。これによると昭和14(1939)年は日本紀元2600年になる。

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