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【解剖 政界キーマン】参院選へ揺れ動く『リアリスト枝野』 立憲幹部「1人区は間違いなく一本化をやる」 (1/2ページ)

 「1人区については、(自民党と)一騎打ちの構図をつくるのは非常に合理的だ」

 立憲民主党の枝野幸男代表は4日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝後、同市で年頭の記者会見を行い、今年夏の参院選についてこう話した。

 ところが、2人区以上については「野党間の連携ということは、まったく考えていない」と明言した。この姿勢が、他の野党に疑心暗鬼を生じさせている。

 「野党第一党代表の枝野氏がリーダーシップをとり、『野党が1つに』と声をかければいいのに、立憲は原理主義で妥協しないのではないか」(国民民主党参院議員)

 枝野氏は、リアリストである。答えがそれしかないと判断すれば、思い切った現実対応をしてきた。

 前回2016年の参院選で、枝野氏は民進党幹事長として陣頭指揮を執った。このとき、永田町の多くが、「枝野氏は思想信条や政策から、共産党などと一緒に組むはずがない」と、野党4党の1人区の一本化はできないとみていた。

 当時、枝野氏は私の取材に対し、「いや、見ていてください。一本化を絶対にやる」と宣言し、何と水面下で共産党の小池晃書記局長らと調整して、32の1人区で一本化したのだった。

 枝野氏に近い立憲幹部は「党内にもいろんな意見がある。それをクリアしていくには、反対意見の受け皿もつくりながら徐々に説得して時間をはかりながらまとめていく。それが『リアリスト枝野』の手法だ」と話す。

 そんな枝野氏自身を少し変えたのが一昨年の衆院選だ。

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