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【ぴいぷる】映画監督・野伏翔が拉致被害者家族を描く「めぐみへの誓い-奪還-」 映画という“武器”で北朝鮮と対峙 (3/3ページ)

 映画化を進める背景には、被害者家族の高齢化への危機感もある。政府が認定する未帰国の拉致被害者家族のなかで両親が存命しているのは、めぐみさんと有本恵子さん(58)=同(23)=の父母だけだ。最近では体調不良のため、救出活動への参加も難しくなっている。

 こんな状況にあっても、拉致問題に関心を寄せない人すら存在する。「(日本神話に出てくる)ヤマタノオロチに娘たちを差し出して、見て見ぬふりをしている、情けない村人たちみたいな国になっています」と今の日本を表現する。

 だからこそ、多くの人に「自分の問題」と感じてもらうため、映画の必要性を強く感じている。

 「このまま拉致被害者を救えないで終わったとき、日本人はこれだけの事実を知りながら、救出しなかった国民として『負の遺産』を残すと思います」

 映画という「武器」で北朝鮮と対峙(たいじ)し、すべての拉致被害者奪還を期している。 (ペン・森本昌彦/カメラ・早坂洋佑)

 ■野伏翔(のぶし・しょう) 演出家・映画監督・劇団夜想会主宰。1952年1月23日、茨城県古河市生まれ。66歳。獨協大学外国語学部英語学科卒業。演劇演出作品は「リア王」「同期の桜」など。映画監督作品としては、「MUSASHI」「ガッツ伝説」などがある。映画「めぐみへの誓い」製作委員会のホームページ(megumi-movie.net)には、プロジェクト趣旨や支援方法が記されている。

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