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【高橋洋一 日本の解き方】環境保護と両立する基地移設 民主党政権も選択肢は辺野古…反対行動は中国利する結果に (2/2ページ)

 さらにいえば、サンゴ移植の許可を拒んでいるのは沖縄県である。県は埋め立て工事の差し止めを主張している。県の理屈は、工事が行われない以上、移植のためのサンゴ採取許可もあり得ないということなのだが、これは形式的な論理だ。

 サンゴを保護したいというなら、県が早くサンゴ移植の許可を出せばいいのだ。

 環境保護と辺野古移設は両立するし、辺野古移設は極東アジアの平和バランスのために必要なのだ。普天間からの移設先として、辺野古以外の選択肢がないことは、民主党政権の時、「最低でも県外」と当時の鳩山由紀夫首相が発言してできなかったことから、玉城デニー知事もよく知っているはずだ。

 極東アジアの軍事バランスを考える際の相手国は中国である。中国は、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で大規模の埋め立てによって軍事拠点を構築している。この工事により海域のサンゴ礁およびそこに生息する海洋生物など自然環境は決定的に破壊されたといわれる。

 それなのに、中国よりはるかに環境を重視している日本に、環境保護を掲げて基地移設に足かせをはめようとしている辺野古反対派は、結果的に中国を利することになりかねない。万が一、中国による軍事的暴発があれば、比較にならないくらいひどい破壊が起こるだろう。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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