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【大前研一 大前研一のニュース時評】2度目の米朝首脳会談は「鼻血作戦」で追い込め! 「習・金会談」も中国“バックアップ”はなし!? (1/2ページ)

 中国の習近平国家主席は8日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と北京で会談した。「習・金会談」は4回目だが、特別専用列車を仕立て、やたら警備を大げさにして行ったわりに、まったく意味不明で成果のない会談だった。

 金委員長が言いたかったのは、「米国のドナルド・トランプ大統領と2回目の会談をするときは、ぜひバックアップをお願いします」ということだろう。昨年6月の初の米朝首脳会談の前後も頻繁に訪中していたが、今回も中国との密接な関係を誇示し、米朝会談での非核化協議を有利に進める狙いがある。

 しかし今回、習主席は表立ってバックアップはできない。前回の会談では「バックアップする」と言って、事実上、経済制裁を解き、石油を大量に供給したが、米国から「余計なことをするな」と反発を食らった。

 習主席としては「自分が金正恩と対峙(たいじ)して彼をコーナーに追いつめ、非核化の立場を堅持させた」ということを国際社会に見せつけたかったのだが、自分たちが仕切っているような動きに出れば、ますます米国は硬化するだろう。

 今回の会談で習主席は注意深く、「米朝会談の開催を支持する。国際社会が歓迎する成果を得られるよう努力をしなさい」と表明し、金委員長もオウム返しに「歓迎される成果が得られるよう、努力します」と応じただけ。何の成果もなかった。

 1月8日はたまたま金委員長の誕生日だった。金夫妻は習夫妻のもてなしを受け、「誕生パーティーをやりました」だけで終わったといえる。しかも帰国後には、駐イタリア大使代理が亡命を希望して姿を隠すなど、イライラする出来事が続いている。

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