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【高橋洋一 日本の解き方】安倍首相の「ダボス演説」の読み方 「敗北主義の打破」を強調も…民が苦しむ増税でいいのか (2/2ページ)

 講演の中で安倍首相は、6月に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)を「大阪トラック」とでも名付けて、各国の話し合いの場としたいとした。

 また、日本は自由で開かれた貿易体制を支持するとし、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP11)と、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)を推進していることも強調した。

 そして最後に、今の日本で最も大切なことだが、今年は200年ぶりに天皇陛下がご譲位になり、皇位の継承が行われ新しい時代の夜明けになると締めくくった。

 シュワブ氏は安倍首相に今年10月の消費増税について質問したが、安倍首相は、「景気の落ち込みがないような対策もするし、今は増税できる環境であり予定通りだ」と、国内と同じように答えた。

 今年3月末に2019年度予算が国会で成立するまでは、安倍首相は消費増税を言い続けなければならない。しかし、中国では消費減税するほどの経済環境の悪さのなか、果たして増税できる環境だと言い続けることができるだろうか。

 まして、今の日本で最も大切なことだといえる改元がある。新しい時代の夜明けを迎える際に、民が苦しむ消費増税を強行すべきなのだろうか。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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