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文大統領“最側近”有罪で判事を圧迫 徴用工訴訟のときとはまるで違う!?「三権分立」無視する韓国与党 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最側近である慶尚南道知事の金慶洙(キム・ギョンス)被告に実刑判決が下ったことを受け、与党「共に民主党」が担当判事への攻撃を強めている。逮捕された前最高裁長官一派の「報復だ」と反発、判事の弾劾にまで言及し圧迫した。いわゆる徴用工訴訟で日本に最高裁判決を謙虚に受け入れよとした主張と矛盾するダブルスタンダード(二重基準)が浮き彫りになった。

 「警告する。不純な動機と政治的利益のために現政権を揺さぶらないでほしい。そのような試みは国民に再び弾劾されるだろう」

 共に民主党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表は1月31日、元党員らによる世論操作事件でソウル中央地裁が金被告に懲役2年を言い渡したことに対し、前最高裁長官の梁承泰(ヤン・スンテ)容疑者グループによる「組織的抵抗」との見方を示し、こう激しく非難した。

 梁容疑者は朴槿恵(パク・クネ)前政権の意をくんで徴用工訴訟の審理を故意に先送りするなどした司法介入疑惑で1月に逮捕された。与党は、金被告の1審の担当判事がかつて梁容疑者の部下だったことなどから「梁容疑者の側近」と決め付け、文政権に報復するために恣意(しい)的な判決を下したと主張したのだ。司法介入を糾弾するための委員会を立ち上げ、判事の弾劾を含めて検討する方針を打ち出した。

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