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【激変する安全保障】「日韓防衛協力」今後も維持すべきかさえ怪しい 無礼千万な韓国の対応 (2/2ページ)

 そこで、1月14日の実務者協議で、日本側は「探知したレーダー波を音に変換したデータを持参し、その場で韓国側に聴取してもらうことを提案したが、韓国側はその提案も拒否」(防衛省報告書)したという。

 まさに、聞く耳持たず。いや、そればかりか、韓国国防省の報道官が翌15日、日本側の右提案を「無礼」と非難した。韓国こそ「無礼千万な外交姿勢」ではないか。

 日本と韓国は「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」を締結しており、そもそも敵対関係にはない(はずだ)。国際法上、本来なら互いに秘密情報を共有すべき関係なのに、何と韓国側は「レーダー波を音に変換したデータの聴取」すら拒否した。こんな相手と、今後も右協定を維持すべきなのだろうか。

 もはや、日韓の防衛協力を維持すべきかさえ怪しい。

 いわば丸腰で警戒監視の任に付いていた海自哨戒機に、兵装した韓国駆逐艦が「ミサイル発射寸前」の火器管制用レーダーを照射した。もし、以上の事実を政治がうやむやにすれば、現場の部隊は根底から揺らぐ。日本政府は一歩も引いてはならない。

 ■潮匡人(うしお・まさと) 評論家・軍事ジャーナリスト。1960年、青森県生まれ。早大法学部卒業後、航空自衛隊に入隊。第304飛行隊、航空総隊司令部、長官官房勤務などを経て3等空佐で退官。拓殖大学客員教授など歴任し、国家基本問題研究所客員研究員。著書に『安全保障は感情で動く』(文春新書)、『誰も知らない憲法9条』(新潮新書)など。

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