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【有本香の以毒制毒】中国の「春節」祝う安倍首相に注文 チベット人、ウイグル人の「2月5日」をお忘れなく (1/2ページ)

 立憲民主党の辻元清美国対委員長の政治団体が、韓国籍の男性弁護士から「外国人献金」を受けていた問題や、ドナルド・トランプ米大統領の一般教書演説も気になるところだが、今週はあえて、中国人、チベット人、ウイグル人にとっての「2月5日」について書く。

 今週4日夜から5日、東京タワー(東京都港区)が真っ赤にライトアップされた。異例のこのイベントは、旧暦の元日にあたる5日が、中国の「春節」の初日でもあり、例年この時期に増える中国人観光客への歓迎の意を表したものだった。

 安倍晋三首相は点灯式にビデオメッセージを寄せ、中国語を交えてあいさつするなどして、親近感を前面に打ち出した。

 これと前後して、安倍首相が中国の習近平国家主席に、今年2度の来日を要請していたことが報じられた。6月、大阪で開催されるG20(20カ国・地域首脳会合)時に加え、秋に国賓として迎えると中国側に打診していたというのだ。

 日中の首脳同士の交流を活発化させると見せる裏には、ロシアとの北方領土返還交渉や日朝交渉再開、ややこしくなる一方の日韓関係などをにらんだ思惑があるだろう。

 それは分かるが、しかし、筆者はあえてこの「日中友好」のパフォーマンスに苦言を呈しておく。同じ「2月5日」が、現在は中国国民であるチベット人や、ウイグル人にとってどんな日かを思うからだ。

 今年の「2月5日」は、チベット人にとっても正月元日だった。チベットには春節とは異なる、独自の正月「ロサル」がある。チベット暦は日本や中国の陰暦と同じ、月の動きに沿った暦だが、ロサルは隔年で中国の正月から1カ月ずれる。少々分かりにくいのだが、1年おきに「春節と同時期、翌年は1カ月遅れ」を繰り返す。

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