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【勝負師たちの系譜】順位戦、豊島か羽生か広瀬か…名人挑戦権争いは最終局へ (1/2ページ)

★順位戦(5)

 A級順位戦8回戦は、1月31日、5局一斉に行われた。

 一番の注目は何といっても、大阪で行われた羽生善治九段-豊島将之二冠の、6勝1敗同士の対決であろう。

 羽生ファンにとっては、タイトル100期をぜひ実現してほしいと思うだろうし、豊島ファンからすれば、昨年あと1勝で名人挑戦者まで行きながら逃して、羽生に奪われた挑戦権を、今年こそと思うからだ。

 将棋は羽生の先手で、お互い得意とする角交換腰掛銀に進み、羽生が先攻したが、豊島は攻めの桂を奪って反撃、最後はギリギリの終盤戦を読み切って勝利した。

 もう一人の6勝者の広瀬章人竜王は、深浦康市九段と対局。深浦はまだ1勝で、負ければ降級が決まる一番だから、こちらも必死である。矢倉戦から角交換となり、深浦が右玉という戦法を使ってうまく指し回し、快勝で2勝目を挙げた。

 この結果、3月1日の最終局で豊島が勝てば挑戦者。敗れれば羽生-広瀬戦の勝者とのプレーオフが行われることになった。

 前期は対局のない羽生が、待っている間に上位者が敗れ、プレーオフを勝ち抜いて挑戦者となるという劇的な逆転劇があったが、今年はどうなるだろうか。

 降級の方も、深浦が勝ち、2勝の稲葉陽八段も勝ったことにより、稲葉は降級回避、三浦弘行九段に可能性が出てきた。

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