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【新・カジノ情報局】新築ラッシュ続くホテル、稼働率は何と94・7%! 中国富裕層をいかに迎えるか (2/2ページ)

 今月1日に政府から示された「IR整備法施行令(案)」は、こうした海外IRの傾向をしっかりと捉えている。カジノ誘致を目指す自治体が、誘致に向けて作成する「区域整備計画」の土台になるものだけに、IRの中核をなす施設の基準や要件が、具体的な数字をあげて示されているのだ。

 特に注目されるのは、ホテルに関する条文。「全ての客室の床面積の合計が、おおむね10万m2以上であること」と明記された。ちなみに地上43階、地下3階の東京ドームホテルが床面積10万5856m2だ。これに匹敵する、非常に大きなスケールのホテルがイメージされる。

 さらに、「客室の総数に占めるスイートルームの割合や、その最小床面積が適切なものであること」と、ハイグレードな客室の設置をIRの要件にあげている。

 日本のビジネスホテルのシングルルームの広さは10m2~12m2といったところ。IRでリゾートムードに浸るには、最低でもこの3倍以上の広さが要求されるだろう。帝国ホテルのスーペリアルームが32m2。安倍首相がお気に入りのグランドハイアット東京は、標準的な客室が42m2だ。いまや、マカオの4つ星~5つ星ホテルはこのレベルがスタンダード。クラブフロア(特別階)の専用ラウンジやフィットネス施設には高級感が漂っている。

 昨年、3100万人を超えた訪日外国人客のうち、838万人、26・9%を中国からの旅行客が占めていた。そのなかでも富裕層はスイートルームを好んで利用する。写真左のモーフィアス・ホテルのエグゼクティブ・スイートは80m2以上。グランド・スイートは151m2で、カジノで高額の賭けをしてくれる“ハイローラー”には、もっと広くゴージャスな部屋が用意されている。

 IRの稼ぎどころがカジノであることは疑いようがなく、そのお客さま=海外からの富裕層へのおもてなしが、日本版IRの発展の大きなカギを握っている。(ギャンブルライター・片山真)

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