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【大前研一 大前研一のニュース時評】「ロシアゲート」捜査大詰めも… トランプ氏は1日の大半“オタク活動”? (1/2ページ)

 「ロシアゲート」の捜査が大詰めを迎えている。これは、2016年の米大統領選でトランプ陣営がロシアのプーチン政権の支援を受けて選挙戦を有利に進めたという疑惑だ。1年半以上にわたり捜査を仕切ってきた元FBI(米連邦捜査局)長官のロバート・モラー特別検察官は、1月末までにトランプ陣営の元幹部ら37個人・団体を起訴している。

 捜査結果によっては、ドナルド・トランプ大統領の罷免につながる可能性もある。合衆国憲法に「国家反逆罪をはじめ収賄、重犯罪や軽罪により弾劾訴追され、有罪判決が下れば、解任される」と規定されているからだ。弾劾訴追権は下院、弾劾裁判権は上院が持っている。

 問題になっているのは、大統領自身や息子、娘婿らの親族、側近がロシアの大統領選介入に関与、協力したのかという共謀容疑と、大統領がこの問題を捜査していたジェームズ・コーミーFBI長官を解任した司法妨害容疑だ。

 「モラー報告書」により、「トランプはもう大統領に値しない」と民主党が弾劾の手続きをとった場合、その膨大な証拠に対して、トランプ・ファミリーは防御するのが難しくなるだろう。

 ただ、2月中にも司法省に提出されるといわれる報告書が、議会や国民に公表されるかどうか、現時点ではわかっていない。トランプ陣営は「極秘扱いにすべき」と主張し、弁護士など法律専門スタッフを強化しているという。

 また、トランプ氏が次期司法長官に指名したウィリアム・バー氏も「中身をどこまで伝えるかは、司法長官の裁量次第」と大統領に不利な記述を削除することを示唆している。

 いずれにしろ、2月中旬以降、かなり波乱が起こる可能性がある。一方、当のトランプ氏は、1日の大半を“オタク活動”に充てているという。

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