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【高橋洋一 日本の解き方】風前の灯火だった「はやぶさ2計画」…科学技術投資に“国民の声”生かす ふるさと納税の応用版も一手だ (1/2ページ)

 探査機はやぶさ2が、小惑星りゅうぐうへの着陸を成功させた。一時は予算削減で実施も危ぶまれていたはやぶさ2の意義や、宇宙開発を含めた科学技術予算はどうあるべきかについて考えてみよう。

 はやぶさ2が打ち上げられたのは2014年12月3日。小惑星りゅうぐうに到着したのは18年6月27日と3年半をかけた長旅だった。

 りゅうぐうは、直径約900メートルで、地球の近くを公転している。初代はやぶさが探索した小惑星イトカワが岩石質であったのに対し、りゅうぐうは水や有機物を含むC型小惑星であることが今回の探査対象になった理由だ。

 今回、はやぶさ2が成功したのは1回目の着陸であり、同時に小惑星に小さな弾丸を発射し微粒な物質の採取にも成功したようだ。6月までにあと2回の着陸を試み、そのうち1回は大きな弾丸により人工クレーターを作り、地下の岩石を採取する予定である。

 19年末までにりゅうぐうを出発し、太陽の周りを1周弱回った後、20年末に地球に帰還し、サンプルの入ったカプセルを地球に再突入させる予定だ。

 はやぶさ2の目的は、世界に先駆けてC型小惑星からのサンプルリターンを行うことである。小惑星内部を調査するために、大きな弾丸による人工クレーターを作るサンプル採取技術の実証も目的としている。

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