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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「贈る言葉」》好かれる、嫌われる演説 (1/2ページ)

 米大学の卒業式といえば、各界の著名人を招いてスピーチをしてもらうのが伝統となっている。卒業式シーズンは5月中旬から6月初めごろ。米国人と話していると「好きな本」や「好きな映画」を語るように、「好きな演説」が話題に上ることも少なくない。

 有名なものの一つが、2005年にスタンフォード大学の卒業式でアップル創業者のスティーブ・ジョブス氏が行った演説だ。

 「毎日を人生最後の日であるかのように生きていれば、必ずひとかどの人物になれる」「ハングリーであれ、愚か者であれ」…。自らの出自やアップル社での挫折、闘病生活を織り交ぜながら若者たちを鼓舞して多くの人の感動を呼んだ。

 ある30代の米国人の友人は、同じ年にケニオン・カレッジ大(中西部オハイオ州)の卒業式に登場した作家のデビット・フォスター・ウォレス氏の言葉が「人生の指針」になったという。ウォレス氏は「考える力」を学ぶことが大切だと説き、物事を異なった視点から考えようとする意識を持つことで、本当の意味での自由になれると訴えた。鬱病を患っていたとされるウォレス氏は3年後に自殺したが、演説内容は今も多くの心に残っている。

 今年もアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)、前ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ氏、クリントン政権で女性初の国務長官を務めたマデレーン・オルブライト氏、女優のジェニファー・ガーナー氏らが各大学の卒業式に登壇予定。名門ハーバード大では5月30日、ドイツのメルケル首相が演説することになっている。