記事詳細

【トレンドウオッチャー木村和久の世間亭事情】温故知新、一周回って新鮮な名前… 「王子様」改名でキラキラネーム時代に終焉か (2/2ページ)

 分岐点はAKB48の活躍でした。大島優子や前田敦子など、使い古された「子」のつく名前が新鮮に感じ、しかも堂々と名乗っている。これは逆張りをした方が、インパクトが強いのかも。決定的になったのは、広瀬すずの人気でしょう。古風なひらがな表記の名前が、目新しく見えるから不思議です。ここあたりから温故知新、一周回って新鮮な名前の、再検討がなされたのです。

 分かったことは、名前だけ派手にしても、実態が伴わないと、逆に名前負けして、マイナスも多くなるということです。

 最初から子供に、プレッシャーを与えたんですね。名前は名づけて20年後ぐらいに、どんな評価を得るのか。長いスパンで、考えたいです。

 イチロー選手だって、本名は鈴木一朗です。一番ありがちな名前が、世界トップクラスの選手になれるのです。今回の王子様改名騒動は、名前で困っている人が15歳から、正統な手続きを踏めば、変えられることを、世間にアピールできた。それの功績が一番大きいです。

 結局、平成の三十余年間で分かったことは、名は体をさほど表さない。そういうことかもしれません。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。漫画原作者。近著「教えて!100切り先生」(集英社インターナショナル)が絶賛発売中。

関連ニュース