記事詳細

【勝負師たちの系譜】昇級だけじゃない…降級めぐる激しい戦いもある「順位戦」 (1/2ページ)

★順位戦(7)

 今期順位戦は3月13日にB級2組、14日にB級1組の最終戦で締めくくられた。

 B2では、すでに9連勝で昇級を決めていた永瀬拓矢七段が10連勝。もう1枠は9勝1敗とした、千田翔太六段(当時)が昇級した。

 この2人、タイトル戦挑戦経験があり、以前私が今年活躍する棋士に入れた、生涯勝率の高い棋士(共に7割超え)である。特に永瀬は叡王戦の挑戦者にもなり、この4月から高見泰地叡王との七番勝負を控えている。

 B1は渡辺明二冠が最終局も勝ち、12連勝での昇級。このクラス全勝は、1997年度に丸山忠久七段(当時)が全勝で昇級して以来、わずか2度目の快挙だ。これだけ見ても、現在の渡辺の無敵ぶりがわかる。

 もう一人は、木村一基九段が8勝4敗で滑り込んだ。木村は2010年度にA級から降級して以来、9年ぶりのA級である。当時は羽生世代がA級を席巻し、後輩世代の頭を押さえていたが、現在は佐藤天彦名人に豊島将之二冠が挑戦するなど、メンバーも変わってきた。新しいA級の世界で、木村がどこまでやれるかが注目される。

関連ニュース