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「仕組みが分からない高齢者ばかり被害に」 クーポンマルチ商法の実態…130万円出資の男性が告白 (1/2ページ)

 「ド貧乏で、死のうかと思いましたけど、敗者復活戦で今は大金持ちです」-。女広告塔はこんなセリフで儲け話をもちかけ出資者を勧誘、総額181億円を集めていた。海外のSNSやネット上のクーポン、LINEグループなど道具立ては新しいが、中身は古典的なマルチ商法。130万円を出資したという男性が夕刊フジに実態を激白した。

 マレーシアのSNS事業「エムフェイス」への出資をうたい、勧誘時に嘘の説明をしたなどとして特定商取引法違反(不実告知・不備書面交付)の疑いで警視庁に逮捕されたのは、会社役員、吉野美穂子容疑者(66)ら男女4人。

 吉野容疑者の逮捕容疑は2016年7月、佐賀県の50代の男性に広告権を販売する際「必ずお金が増える」と虚偽の説明をするなどした疑い。容疑を一部否認している。

 吉野容疑者らは各地でセミナーを開き「SNSに広告を掲載する権利を買うと、ネット上で現金に換金可能なクーポンが手に入る」と出資者を勧誘、知人を勧誘するとさらにクーポンがもらえるなど実態は悪質なマルチ商法だった。

 吉野容疑者は講演会で、出資で成功した会員の代表として登場、「大丈夫。黙っていても皆さんの運は上がっていきます」「みんなで成功していきましょう」と締めくくると、客席から割れんばかりの拍手が湧いた。

 エムフェイスに計約130万円を出資したという男性は夕刊フジの取材に「被害者のほとんどはスマホも十分に操作できない高齢者。クーポンの換金システムはどんどん複雑に更新され、換金方法が分からない被害者がほとんどだった」と被害の実態を明らかにした。

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