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文在寅氏は仲介役に意欲も米朝は冷ややか (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日(米東部時間)、トランプ米大統領との首脳会談で、膠着(こうちゃく)化した米朝交渉の「仲介役」として改めて意欲を表明した。しかし、北朝鮮は「米国の制裁に追従し、操り人形役をしている」と実質的な経済協力に移らない文政権をあしざまにメディアで非難しており、南北関係の維持にさえ四苦八苦しているのが実情だ。

 「われわれ2人の関係は相当に良い。米韓関係はどの時期よりも非常に親密だ」。トランプ氏は会談冒頭、こうアピールし、文氏が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を説得することに期待をにじませた。

 ただ、両首脳だけの会談はトランプ氏が29分中の大半を報道陣と質疑応答に充て実質的会談は約2分間。首脳だけで突っ込んだ会話を交わしようもなかった。

 文氏は南北首脳会談を進める意向を示したが、韓国政府高官によると、2月末にハノイで米朝首脳再会談が物別れに終わった直後、トランプ氏から電話で「金委員長と先に会い、説得してから(米韓が)会うのはどうか」と打診されていた。だが、北朝鮮から回答はなく、南北会談は実現しなかった経緯がある。