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「制裁ですべてが足りない」北朝鮮国内から悲鳴…食糧危機の懸念も (2/3ページ)

 一時期、品薄となっていた稲の苗代を寒さから守るビニール膜は入荷するようになったが、今度は肥料が手に入らなくなったという。中国の税関が「肥料は化学物質で作ったものだ」と言って、北朝鮮への輸出を認めないのだ。つまり、制裁対象の品目ということだ。

 情報筋は具体的な肥料の種類に言及していないが、肥料の中には爆薬への転用が可能なものも存在する。ちなみに北朝鮮当局は近年、国内での爆弾テロの発生を恐れて窒素肥料の製造を制限するようになっている。

 (参考記事:1500人死傷に8千棟が吹き飛ぶ…北朝鮮「謎の大爆発」事故

 一方、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が訴えるのは、人手不足だ。

 農業機械や燃料が不足する北朝鮮で、田植えは都市住民を大量に動員し人海戦術で行われる。ところが、平原(ピョンウォン)、文徳(ムンドク)、肅川(スクチョン)などの穀倉地帯の協同農場では、今年は動員される人員が例年の半分にも満たないのではないかという懸念が広がっている。

 農村支援に動員された人々は、食べ物を自分で準備していかなければならないことになっているが、その準備ができずに動員を避けようとする人が多いというのだ。

デイリーNKジャパン

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