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習近平氏訪朝で… お互い窮地の中国&北朝鮮「血の友誼」盟約で米と全面対決か!? 識者「困った時ほど強硬な姿勢をとる」 (2/3ページ)

 習氏は昨年3月、北京で正恩氏と初めての首脳会談を行った際、自らの訪朝を約束したが、1年以上にわたって「訪朝カード」を温存してきた。この時期に訪朝を行う裏には、対米関係や国際社会で苦境に陥ったことが関係しているようだ。

 中国はこれまで、米国貿易協議の妥結を最優先し、トランプ大統領や米政府への刺激を慎重に避けてきた節もあった。ところが、最終局面に入っていた米中貿易協議は5月に決裂した。

 今月に入ってからは、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正問題に反対する学生らのデモが拡大した。12日には警官隊が催涙弾やゴム弾で学生らの制圧に乗り出し、80人前後が負傷する流血騒動となった。16日夜に行われた大規模デモは、過去最大の「200万人近く」(主催者発表)に膨れあがった。

 大阪で28、29日に開催されるG20に合わせて、習氏とトランプ氏の米中首脳会談が予定されている。だが、このままでは、「共産党独裁の世界制覇を阻止する」と公言する米側の攻勢を許し、人権問題などで国際社会の非難を浴びかねない。こうした状況で、習氏は訪朝というカードを切った。

 北朝鮮も苦境にある。

 正恩氏は今年2月、ベトナムの首都ハノイで、トランプ氏と2度目の米朝首脳会談に臨んだが、物別れに終わった。最大限にまで強まった国際社会の制裁は今も続き、独裁体制を揺るがしている。

 崖っぷちの中朝首脳が、国内の反対勢力を抑えるためにも「対米強硬路線」で一致した可能性があるのだ。

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