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【令和日本と世界】G20で日本が得た「大きな財産」 中露などと会食、韓国とは握手だけと安倍首相の意思表示もハッキリ (2/2ページ)

 そうした姿勢は、G20の前後における、安倍首相の時間の使い方にも如実に反映されている。

 先週水曜日以来、安倍首相の会食相手は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、中国の習近平国家主席、G20首脳、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、サウジアラビアのムハンマド皇太子と素晴らしい選択と密度だった。

 イランを訪問して、最高指導者のハメネイ師と会見したことは、サウジとの話し合いに重みを与えた。一方、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とは握手だけで立ち話もなしで、鈍感な相手に「日本国民の怒り」を思い知らした。

 あまり親日的とも思えないドイツ紙「ディー・ツァイト」が、安倍首相を世界のとりまとめ役として「最適の存在」と持ち上げたのは、東洋で価値観を共有できるのが「中国でなく、日本である」と理解したことを示すもので、日本にとって大きな財産だ。

 今回のG20で目立ったのは、地元・大阪の歓迎ぶりで、迷惑という声は意外に少なかった。大阪が史上初めて世界的な知名度を獲得したのだから当然だし、地元マスコミも大活躍だった。主要ホテルがすべて首脳らの宿舎になったことも、2025年の大阪・関西万博を見据えて、大きな財産となるだろう。

 厳しい交通規制などが反発を呼ばなかったのは、吉本新喜劇にまで登場して、市民の理解を求めた安倍首相の低姿勢ぶりの成果でもある。

 ■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書に『捏造だらけの韓国史』(ワニブックス)、『令和日本史記-126代の天皇と日本人の歩み-』(同)など多数。

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