記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】セブンペイ問題で考える「経営者とテクノロジーの関係」 知識なくても自ら試すぐらいはやるべき (2/2ページ)

 しかし、2段階認証でないことや、パスワードの変更の際にメールアドレス・生年月日・電話番号があれば筆者以外の第三者からの手続きも可能であることが分かり、セキュリティーが甘いなと感じたので、クレジットカードとリンクする「7pay」の登録をしなかった。

 第三者が別の端末によって筆者のアカウントにログインし、パスワードを変更することもありえるからだ。こうした欠陥を、筆者も感じたくらいだから、格好の標的になってしまったのだろう。不正アクセスのほとんどは海外、特に中国からだったようだ。

 セブンペイの運営会社社長は、筆者の同年代であるが、ITテクノロジーの知識にはかなり個人差がある。この社長は、経営畑で、技術に詳しい業務ではなかったようだ。となると、個人の資質の問題であるが、記者会見での対応を見ると、自分で他社のシステムを試したり、自社のシステムとの比較をしていたのか、やや疑問である。

 テクノロジーについて、専門的な知識といっても、年をとってから勉強するのは容易ではない。まして、ITはほぼブラックボックスなので、内部は分からない。

 しかし、ビジネスであれば、自分で試してみることはできる。自社と他社のシステムを自ら比べるなどしていれば、記者が質問する2段階認証に関する質問についても明確に答えられていたはずだ。

 いまではほとんどの業種でテクノロジーが導入されているはずだ。自分で試すという程度のこともしていない経営者は失格の烙印を押されることになりかねない。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

関連ニュース