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【富坂聰 真・人民日報】空港占拠、インフラ停止…香港デモはどこに向かっている? 「天安門」とは別の「見たくない結末」 (2/2ページ)

 何のためにそんなことをやるのか。

 「NNA ASIA」によると、16日には〈抗議活動の一環として、「香港と中国の資産売却」を目的に、香港の銀行から預金を引き出して海外の口座に移すよう〉呼びかけたという。

 経済を人質にすれば、香港の地盤沈下は加速される。

 一方の中国はデモの背後にいるアメリカしか見えていない様子だ。SNSでデモ隊に指示を送っていたと疑われる外国人のスマホ画面の写真や外交関係者がデモのリーダーと面会している画像をリークしたり、全米民主主義基金(NED)からデモ隊への資金提供の事実を指摘するなど、もはや対デモではなく対アメリカ一色だ。

 こうなると犠牲になるのは香港である。

 飲み水も電気も自前で調達できない香港には、大陸に対抗するにしても限界がある。デモを安易に応援したところで、香港の独立を資金的にも応援できる国--頭の体操だが--などない。

 デモ隊を使って中国にダメージを与えられればその人物は本国で出世できるが、香港は泥沼だ。これも「天安門事件」とは別の意味で「見たくない結末」だ。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナリストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(PHP新書)。

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