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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】韓国・チョ国法相の家宅捜索にみる…文大統領の「誤算」と「図太さ」 自身の“悲惨な末路”を阻止しようとしたが… (1/2ページ)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最側近で、スキャンダル続出で「タマネギ男」の異名を持つチョ国(チョ・グク)法相の自宅を、ついにソウル中央地検が家宅捜索した。文氏は今月9日、チョ氏を強行任命したばかりだが、さすがに、これは誤算だったと思っているに違いない。

 韓国メディアは23日、「現職法相宅への強制捜査」を大きく伝えた。押収されたハードディスクからは、虚偽の証明書などが見つかっていると報じられており、もはやチョ氏は職にとどまれないのではないか。

 文氏は「権力機関を政治から完全に独立させる」などと、強い権力を握る検察の改革を国民に約束してきた。歴代政権が倒れた後、悲惨な末路をたどる“通例”を阻止する狙いがあるのは明らかで、文政権肝いりの政策といってもいい。

 だが、自らや側近が逮捕されないように法律や統治機構を変えるという発想は、独裁強権国家の手法といえる。文政権からすれば“順調に”独裁政権への道に入っているのだろうか。

 韓国の検察改革をめぐっては、文政権は7月、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)両政権時代の不正捜査を指揮した、ソウル中央地検検事正の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏を検察のトップである検事総長に就任させた。

 この異例の抜擢(ばってき)こそが、「文政権vs検察」の構図をつくり出したのだから、笑うほかない。まさに、「策士策に溺れる」ということだろう。

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