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【富坂聰 真・人民日報】香港を尻目に「建国70周年」に湧く北京 “国威発揚”のためにここまで…笑えない中国の“遅れた感覚” (1/2ページ)

 この連載でも書いたように、北京は香港の問題など忘れて、新中国成立70周年(建国70周年)の記念イベントに向け、脇目も振らずまっしぐらといった様相だ。

 締め切りの都合上、本番を見た後に原稿を書くことはできないが、メーンは何といっても軍事パレードだ。

 1949年からこれまで軍事パレードは計15回行われてきたが、規模や質の点から、今回が特別なものであることは言うまでもない。

 32の装備部隊、15の歩兵部隊、さらに空の部隊と、合わせて約1万5000人の兵士が参加するのである。

 前の原稿では新しく披露されるミサイル「DF41」のことにも少し触れたが、今回は全体の半分以上が、公には初めて披露される部隊や装備だという。

 私は84年、建国35周年の軍事パレードを間近で見ている。そのときは戦車の列よりも、外国人のためにバスを改造して造った簡易トイレに敷居がないことに衝撃を受けたが、今回は純粋に新兵器群に目を奪われそうだ。

 今回のパレードは、統合作戦を行うということを前提に、各ドメインを一つ一つの作戦モジュールとして配置する編成となるのが特徴だ。

 つまり伝統的な陸・海・空に合わせてミサイル部隊や情報ドメイン、無人兵器による作戦といった具合である。

 中国中央テレビ(CCTV)の取材を受けた担当者は、「18大(中国共産党第18期全国代表大会)後の国防と軍事建設の歴史的な成果をすべて示すものとなる」と胸を張った。

 言い換えれば、アメリカが神経をとがらす中国の軍事力増強の実態の多くが、ここに披露されるということだ。

 香港のデモどころではなくなるのも、当然かもしれない。

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