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【旬 People】「奇跡の一枚」狙い続ける北海道在住の動物カメラマン・泊和幸さん 10日から新宿で写真展

 人物、風景、動物、スポーツとプロカメラマンはそれぞれ自分の専門分野を持っている。どれが楽で、どれが大変ということはなく、それぞれの分野で厳しい世界だ。北海道在住の動物カメラマン、泊和幸(かずゆき)さん(64)の写真展「里山の宇宙(くうかん)」(入場無料)が、今月10日から16日まで、東京・新宿区四谷1の7の12、日本写真会館5階のポートレートギャラリーで開催される。

 泊さんは、北海道の北部、稲作の北限でもある遠別を中心に野生動物を撮り続けている。若い頃から農業を続けながら、野生動物の撮影を続け、夢をかなえてプロとなった。

 動物カメラマンは、「待つ」ということだけでなく、動物の生態を詳しく知らないと撮ることができない。しかも、北海道の厳冬期を中心に、生活の場でもある遠別で撮影する。オオワシやオジロワシの撮影には定評があるが、それ以外の野生動物たちの作品もすばらしいものばかりだ。

 クマタカとキタキツネを撮影した「一瞬の静寂」という作品について、泊さんは「森の王者らしく威風堂々とした立ち姿でキタキツネに応戦するが、獲物は絶対に譲れないクマタカの幼鳥。お互い目をそらした瞬間、静寂が戻った」と、話す。まるでそこいるかのようだ。

 泊さんはこれまでにも『鷲たちとボクの30年』『海ワシ物語』(源草社)、『飛べない白鳥ハク』(彩流社)といった写真集を上梓している。

 泊さんの作品はどうしたらこんなシーンを撮影することができるのか、という驚きの写真ばかりだが、厳しい野生の姿だけでなく、あたたかい、ほのぼのしたものもある。

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