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関電問題、所有地の賃借や巡視も特命発注 高浜町「吉田開発」に

 関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題で、森山氏と関係が深かった高浜町の建設会社「吉田開発」が2014年9月~17年12月、主な業務とする土木建築工事以外にも、所有地の賃借や原発の構外施設の巡視業務を、入札を伴わない「特命発注」で関電から請け負っていたことが7日、分かった。

 関電の調査報告書で判明。所有地の賃借や原発周辺の巡視は、原子力事業本部が吉田開発に特命発注した計10件に含まれていた。関電は10件について発注額や契約の詳細を明らかにしていない。

 調査報告書によると、関電の原子力事業本部は福井県内にある高浜、大飯両原発の工事用資機材置き場などの用地として、両原発から「15分程度以内」などの理由で吉田開発所有の土地の賃貸借契約を締結。基準地価などに基づいて吉田開発と交渉し決定した。

 高浜原発の構外施設の巡視業務に関しても「地元状況に精通している」として吉田開発に特命発注していた。

 関電の子会社「関電プラント」(大阪市)の元役員が在任中、同社顧問だった森山氏から商品券を複数回受け取っていたことも判明。元役員が在任中の2015年、関電プラントは「吉田開発」に、福井県おおい町の倉庫建設工事を1億5000万円で発注していた。

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