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「地方の王様」体質災い…関電2トップ、続投一転“ドタバタ”辞任劇 業界総スカン、経産相も厳しい対応 (1/2ページ)

 そりゃそうだろう。関西電力の役員らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から金品を受領した問題で、八木誠会長(69)が辞任の意向を固めた。岩根茂樹社長(66)も第三者委員会の調査結果が出た段階で辞任する。ともに続投の意欲を示していたが、関西財界や電力業界は総スカンで、筆頭株主の大阪市も批判を強め、菅原一秀経済産業相も「早期決着」を求めていた。

 八木会長はエイチ・ツー・オーリテイリングと日本生命の社外取締役を辞任、岩根社長は田辺三菱製薬とテレビ大阪の社外取締役を退いたが、当初は関電に居座る意向だった。

 だが、周囲の目は厳しかった。関西経済連合会の関係者は9月末、八木氏が関経連会長に就任する人事案は立ち消えになるとの認識を表明した。

 岩根氏は今月2日の記者会見で、6月に就任したばかりの電気事業連合会の会長職も続ける考えを示していた。しかし、大手電力の間から、会長を続ければ国民の業界不信を招き、国の原子力政策に深刻な影響が出ると懸念の声が相次ぎ、岩根氏は辞意を伝えていた。

 筆頭株主の大阪市も、松井一郎市長が株主代表訴訟の検討を表明。関電は第三者委員会を設置して年内に報告書をまとめるとしていたが、菅原経産相は8日、「可及的速やかに報告をいただく。『年内』は悠長な話だ」と苦言を呈し、早期決着を促した。野党は関電関係者の国会招致を求めるなど四面楚歌(そか)だった。

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