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【高橋洋一 日本の解き方】森ゆうこ議員「質問通告問題」の真相 役所の連絡は取材の確認のみ、通告漏れ批判は議論のすり替えだ (1/2ページ)

 15日の参院予算委員会での国民民主党の森ゆうこ議員の質疑が話題になっている。

 時系列を確認しておくと、連休前の11日の森氏の質問通告をめぐり、答弁側の役所が深夜まで待機を余儀なくされたことへの不満を示すツイートが相次いだ。何しろ台風19号が近づいていたときなので役人の気持ちは分かる。というか、筆者自身もこの騒動に巻き込まれたのだ。

 筆者は、11日夜に役所関係者から、質問項目の中に筆者に関係する固有名詞が入っているという連絡を受けた。

 実は、以前に国家戦略特区に関係する意味不明で全く身に覚えのない取材を筆者の周辺が毎日新聞から受けていたので、役所にもその旨を伝えていた。それで、筆者のところに、その後取材があったかどうかだけの確認の連絡があったのだと思う。なお、毎日新聞の取材については記事はまだ出ていない。

 こうした体験を14日のインターネット番組「深層深入り!虎ノ門ニュース」で話した。それに対して、森氏ほかの国民民主党から非難が出た。

 森氏のツイートによると、質問通告を事前に公務員が漏らすのは公務員法違反で、その結果、「炎上」して議員が萎縮して質問できなくなるのは議員の質問権剥奪にあたり、憲法違反だということらしい。

 このロジックだけでも十分におかしいが、そもそも国会での質問通告が漏れたら困ることなのか。議員の中には通告内容を事前に公表し、話題を集めようとする人も多い。

 答弁側でも、通告項目だけで質問内容が分からないと、いろいろと手持ち資料を準備することもある。特に、通告された項目中に固有名詞があれば一応確認しておくのは役人の常識だ。筆者への確認もそうした最低限のものだったのだろう。こうした無駄を省くためにも通告期限までに通告者はきちんと説明するというルールになっている。

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