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香港デモ再燃! 中国本土に波及、中国警察は対テロ訓練で“威嚇”

 香港の騒乱は終わっていなかった。香港・九竜地区で1日午後、市民ら数万人が市街地をデモ行進した。11月24日の区議会(地方議会)選挙実施のため、デモ隊では「休戦」が呼びかけられていたが、衝突が再燃したのだ。一方、中国警察は大規模な対テロ訓練を実施。香港への威嚇の狙いがあるとみられるが、デモの影響は中国本土にも波及しており、さらなる激化が見込まれそうだ。

 「見ろ、これが民意だ」「やくざな警察は去れ」

 市民が沿道の警官隊へ怒りの声を上げる中、警官隊が空へ向けて催涙弾を撃つと、人々は子供や高齢者をかばいながら一斉に逃げ出した。

 主催者は、九竜地区のデモに少なくとも38万人が参加したと発表。一方、警察は参加者を1万6000人とした。

 香港メディアによると、警察は少なくとも催涙弾17発を放った。警察は11月19日以降、催涙弾を使っていなかったが、選挙後初となった11月30日深夜に続き2日連続の発射となった。

 報道によると、同日夜には行進のルート付近で店舗などの破壊や放火も発生。デモ参加者によるものかどうかは不明。警官隊は少なくとも2人を拘束した。

 香港中心部でも、米国で成立した「香港人権・民主主義法」を歓迎して市民が米総領事館まで行進。星条旗が掲げられ、ドナルド・トランプ大統領にふんする人も現れた。警察によると、3800人が参加した。

 こうした中、中国広東省珠海の警察は1日までに珠海と香港、マカオを結ぶ「香港・珠海・マカオ大橋」周辺で大規模な対テロ訓練を実施。香港への威嚇の狙いがあるとみられる。

 デモの影響は香港の外にまで拡大しつつある。中国南部の広東省茂名市では11月下旬、火葬場建設計画に反対する住民と警官隊が衝突し、負傷者が出たと米政府系放送局、ラジオ自由アジア(RFA)などが1日までに伝えた。「時代革命」などと香港の抗議活動を同じスローガンを叫ぶ住民も。警官隊は装甲車を出動させ、幹線道路を封鎖。催涙弾を発射し、住民らを拘束したという。

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