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【ぴいぷる】“天と地と人”をつなぐ輝き プラネタリウムクリエーター・大平貴之 「人間は不可能は証明できない。可能ならチャレンジするのみ」 (1/3ページ)

 個人制作は不可能と言われたレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」を完成させたのは大学3年のとき。1998年、独自に制作した光学式プラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)I」を国際プラネタリウム協会のロンドン大会で公開し、話題をさらう。同IIは世界で最も先進的なプラネタリウムとしてギネスワールドレコードにも認定された。

 MEGASTARが従来のものと決定的に違うのは、「ケタ外れに恒星の数が多い。他社製品との互換性があり、クリアな画像が提供できる。持ち運び可能で、あらゆる場所に星空を再現できることです」。

 先ごろ、3年目を迎えた「種子島宇宙芸術祭」で千座(ちくら)の岩屋の洞窟内にもおびただしい星を出現させた。現在世界13カ国、35カ所のプラネタリウム施設に代表を務める大平技研のプラネタリウムが導入されている。

 制作に没頭すると寝食を忘れる。

 「社員は17人。技術者6人と、残りはイベント・営業・広報部門です。で、僕自身も経営やマネジメントの傍ら、機材作りやソフト開発、コンテンツ制作までやるので、時間はいくらあっても足りない。疲れるとどこでも寝てしまい、スタッフは『社長の姿が見えないときは会議室の床を探せ』と言っているようです」

 子供の頃は星より工作や化学実験に夢中だった。実験中のロケット燃料が爆発し、家の車庫の床を壊したこともある。

 「プラネタリウムに結びつく経験と言えば、小学生のとき地元の川崎市青少年科学館(現かわさき宙(そら)と緑の科学館)のプラネタリウムを見て星空の美しさに感動したことですね」

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