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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】東京五輪「延期」なら…衆院解散で“勝負”も!? 安倍首相「五輪を完全な形で実現…G7の支持を得た」発言のウラ (1/2ページ)

 東京五輪・パラリンピックはどうなるのか。国際オリンピック委員会(IOC)は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時理事会を開き、「予定通り開催する」という声明を発表した。

 私はかねて「夏の五輪開催は難しい」とみて、このコラムでもそう書いてきた。見立ては変わらない。五輪開催の決定権を持つのはIOCだが、それは大会運営の仕組みに過ぎず、真の決定者は「選手と観客」であるからだ。

 いくらIOCが「開きたい」と言ったところで、選手や観客が「東京には行かない。行けない。行きたくない」と言い出したら、開けないのは自明である。いま、そんな状態になりつつある。

 日本が夏までに新型コロナウイルスの制圧に成功したとしても、遅れて感染が広がった米国や欧州は、危機状態が続く。南米やアフリカ諸国でも感染が広がるだろう。

 となれば、選手がOKでも、外国人観光客が数万人単位で夏に来日して、五輪を観戦するのは考えにくい。一部では、無観客で開く可能性が取り沙汰されてきた。

 そこで注目されるのは、主要7カ国(G7)首脳とのテレビ会議(日本時間16日夜)後、安倍晋三首相が「五輪を完全な形で実現することにG7の支持を得た」と語った発言である。これは何を意味するか。

 単に「予定通り」ではなく、あえて「完全な形で」と言ったところがミソだ。安倍首相は「中止や無観客は受け入れない」と言ったのである。裏を返せば、日本に決定権はないが、主要国を味方につけて「今夏か延期しかない」とIOCを牽制(けんせい)した形だ。

 中止はあり得るのか。

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