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【大前研一 大前研一のニュース時評】営業マンを疲弊させる“GPSの呪い”!? 「訪問先自動記録」スマホアプリ開発 (2/3ページ)

 さらに、その見込み客とどういう話し合いをしたのかは、Siri(話しかけるだけでスマホ操作を代わりにするアシスタント機能)を利用し、報告書を書かなくてもCRMなどにつなげられる。米国では昔から事務所の秘書に話して、それを文章化してもらっていた。この秘書の給料が高額になって、フィリピンやインドに通信して当地の女性がやっていた。弁護士も法廷論争などの記録で同じことをやっていた。そういう土壌があった。

 日本もやっとここまできたわけだが、問題はこの先。GPSの呪いの中、いかに営業マンのやる気を出させるか。営業マンの行動を顧客に向けるデバイス(電子部品・機器など)はいくつもあるが、そういうもので管理すると、営業マンは神経をすり減らしてしまう。やり過ぎてはいけない。

 やはり最終的には、営業マンと顧客が合意した価格で得られる利益に対して、営業マンが納得できる報奨を払うようにすれば、ほっといても自発的な仕事をするようになる。そういう報奨と連動したシステムを作っていかないといけない。単純に最新アプリを導入しただけだと、みんな、神経衰弱になるだけではないか。

 マンガ喫茶の午前10時と午後3時が営業マンのピークにならなかったら、これは効いてきたということになるのだが。

 ■ビジネス・ブレークスルー(BBTch)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

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