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首都直下地震 渋谷・中野・杉並はなぜ危険とされるのか (2/2ページ)

 ◆雨水が急流になって「渋谷駅」に流れ込む恐れ

 暗渠化した渋谷川上流と宇田川の合流地点である渋谷駅は、大雨のたび周囲の雨水が集まり、浸水していた。現在は治水工事が整い被害は少なくなったが、万が一、震災時に雨が降ったら流れ込む雨水に足を取られる危険がある。

 ◆西武の間を流れる旧・宇田川

 旧・宇田川は、西武渋谷店のA館とB館の間の地下を流れている。そのため連絡通路は地下ではなく、空中に渡り廊下として造られた。渋谷区の旧河川沿いは、揺れに比較的強いと考えられるが、一部には水を含んだスポンジのように軟弱な「腐植土層」もあるので注意が必要だ。

 ◆中央線沿線は都内有数の危険地帯

 関東大震災(1923年)後、郊外を走る路線としていち早く開通したのが中央線だった。そのため、都市計画の整備前に住居が急増し、沿線は都内でも屈指の住宅密集地として火災や家屋倒壊の危険が指摘されている。

 ◆水害地名を表す「和田」

 「和田」という地名は、川の湾曲を示す「輪田」が由来とされる。水害の危険を表しており、和田堀公園は善福寺川の氾濫を防ぐ「遊水池」として整備された。川沿いの湿地帯はかつて水田として使われていたが、現在では住宅や学校などが建ち並ぶ。

 ◆大きな被害が予想される神田川とその支流

 神田川と、その支流(善福寺川、妙正寺川)沿岸には「腐植土層」が多くあり極めて揺れやすい。また、高円寺から新宿へと続く大久保通りは旧・桃園川の谷筋の上を通っており、旧河川の上は激しい揺れが予想される。

 ※女性セブン2020年3月26日・4月2日号

NEWSポストセブン

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