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北朝鮮でまた「見せしめ」処刑…金正恩の「延命」妨げた罪 (2/2ページ)

 企業所を通じて公債を買うよう要求されたのに、「ぜったい買わない」と公言したことが罪に問われ、ほかのトンジュが追随しないよう「見せしめ」として殺されたのだ。見せしめのための処刑は、北朝鮮の常とう手段である。

 その効果はてきめんだったようで、ほかのトンジュたちは「公債を買わなくては」と口々に語っているという。何事も、命あっての物種だ。

 だが、それで当面の命をつなぐことが出来ても、将来どのような「後遺症」に悩まされるかはわからない。新型コロナウイルスの感染が沈静化したとしても、核兵器開発に対する国際社会の経済制裁が解除されない限り、北朝鮮経済が大きく上向くとは考えられず、したがって公債の償還も行われない可能性が高い。

 そうなれば、多くのトンジュが深刻なダメージを受け、北朝鮮経済はいよいよ「底」が抜けることになりかねない。公債の押し売りで「今だけの」命をつなぐことが出来るのは、金正恩体制も同じなのかもしれない。

デイリーNKジャパン

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