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【富坂聰 真・人民日報】ワクチン情報ハッキングに隠蔽… 新型コロナで中国に向けられる疑惑の“空気” (1/2ページ)

 新型コロナウイルス(新型コロナ)をめぐる米中対立-。こんな微妙な問題をテレビでコメントすれば、どうしても言葉が足らなくなる。

 生出演したスタジオでのこと。中国がワクチン情報を狙ってハッキングをしているとFBI(米連邦捜査局)が警告したという話題を振られたとき、「そういうことは誰もがやっていることだから…」と答えてしまった。「しまった」というのは間違えたという意味ではない。

 国際政治をウオッチしている仲間との会話であればとくに説明の必要のない話だが、突然お茶の間にほうり込めばハレーションが起きかねないという意味だ。

 言いたいことはサイバーの世界で一方的な話はないということだ。

 元NSA(米国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデン氏の暴露やウィキリークスが公表した、NSAの事件などは1つのヒントだ。さらにサイバーとなれば、いざという事態への備えが不可欠だ。有事に際し、相手の防御能力を正確に把握していなければどうなるだろう。

 少なくとも相手の情報は常にアップデートしておかなければならず、そのためにあらゆる方向から攻撃を試みておく必要があるのだ。

 毎年ハッカーオリンピックを開いて凄腕ハッカーをリクルートしてきた国が、一方的にやられているだけと考えるのは、やはり能天気だ。

 いずれにせよこの手の話は、常に真相は「やぶの中」だ。

 サイバー攻撃を持ち出したアメリカに対し、中国は、「また中国攻撃の新たな口実を見つけたようだ」(環球時報)と皮肉っている。

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