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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「無題」》皇后さまのご養蚕、世代超えて (1/2ページ)

 新型コロナウイルス感染症の影響で、天皇、皇后両陛下の地方訪問など多くの行事が中止や延期となる中、代替わり後、皇后さまが初めて取り組まれている重要行事がある。歴代皇后に受け継がれる行事で、皇居中心部の小高い丘にある「紅葉山御養蚕所」で5~7月ごろにかけて行われる「ご養蚕」だ。

 皇居での養蚕は明治4年、明治天皇の后、昭憲皇太后が当時国内の重要な産業であった養蚕業の奨励のために始めたとされる。上皇后さまは平成2年に香淳皇后から引き継ぎ、公務の合間を縫って養蚕に親しまれた。

 「今はばあばが養蚕の仕事をしていますが、このお仕事は(中略)明治、大正、昭和という三つの時代をとおってばあばにつたえられたお仕事です」。宮内庁の記録によると、上皇后さまは秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが小学校3年生のときにあてたお手紙で、養蚕についてやさしい言葉でつづられている。

 代替わりに伴い、上皇后さまから養蚕を引き継がれた皇后さま。昨年は即位関連儀式などと重なったため作業そのものは担わず、養蚕所を訪問するのは担当者のねぎらいなどの機会に限られていたが、今年は5月11日の「御養蚕始(はじめ)の儀」から、本格的に作業に携わられている。

 「かわいらしいですね」

 今月2日には、カイコが繭を作りやすいように「蔟(まぶし)」と呼ばれる専用の網や枠に移す「上(じょう)蔟(ぞく)」の作業のため、陛下とともに養蚕所を訪問された。今も病気療養中の皇后さまに、陛下が寄り添い、成長したカイコの様子に目を細めながら作業されていたという。