記事詳細

渡辺明棋聖に“完勝”の藤井聡太七段、最年少戴冠へ王手! 青野九段「常識破壊する勝ち方」

 最年少タイトルが目前に迫った。「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第2局は28日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われ、高校生棋士の藤井聡太七段(17)が“現役最強”とされる渡辺明棋聖(30)=棋王・王将=を90手で投了へ追い込んだ。夕刊フジで「勝負師たちの系譜」(毎週金曜)を連載する青野照市九段は、「タイトル奪取は間違いない」と明言した。

 「序盤はやってみたかった作戦だった」

 大一番にも関わらず、落ちついた様子で話した藤井七段。守りの要である金を盤面中央に押し上げる手には、渡辺棋聖も「前例のない将棋だった」「均衡がとれるように指したつもりだった」と言葉を詰まらせた。

 まさに完勝というべき内容に青野九段は「プロの常識を破壊する勝ち方のように思えた。意表を突く受けもあり、渡辺棋聖からすればコンピューターと指しているようなやり辛さがあったのではないか」と舌を巻く。

 コロナ禍の過密な日程に加え、地元・愛知県瀬戸市に脅迫もあり、厳戒態勢が敷かれるなかでの対局でもあった。

 前出の青野九段は「精神的にも非常に強いといえる。王位戦の挑戦も控えていることから、もはやタイトルは間違いない。80~90%は藤井の手にあるのではないか」と予想した。

 第3局は7月9日、東京都千代田区の都市センターホテルで行われる。藤井七段は勢いそのままに屋敷伸之九段の持つ最年少タイトル獲得記録「18歳6カ月14日」を更新することになるのか。

関連ニュース