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ホテルでテレワークはいかが? 無料体験も提供、企業からの需要に期待

 新型コロナウイルス対策のテレワークに使ってもらおうと、大阪市浪速区の多目的施設「YOLO BASE(ヨロベース)」が、施設内にあるホテルの客室からベッドを外し、個室オフィスとして貸し出している。無料体験も提供し、大手企業や自治体から申し込みがある。運営会社は「テレワークを進めたい企業は増えているはず」と需要に期待を寄せる。

 ホテルは宿泊客の急減で、4月から休業中。8月に再び宿泊客の受け入れを始める予定だが、客の大半を占めていた訪日外国人が戻る見通しは立たない。休業中に全76部屋のうち10部屋でベッドとマットレスを撤去し、事務所用の机や椅子を運び込んだ。

 利用料金は部屋の種類によって1日3245円か3850円。同じ場所でのテレワークが難しい共働きの夫婦に人気だという。運営会社の浜田広大さん(38)は「内装にもこだわった。普段と違う雰囲気で集中して仕事をしてほしい」と話している。

 5月から使っている大阪府吹田市の経営コンサルタント、玉井成親さん(45)は「朝から集中して仕事ができる」と満足そう。大手電機メーカーで「働き方改革」を担当する女性(43)は無料体験し、「在宅勤務をしたいが、家ではやりにくい仕事もある。他の部署の人におすすめしたい」と笑顔を見せた。

 昨年9月にオープンしたヨロベースは、外国人向けの職業訓練施設でもある。働きながら日本語やビザ取得に必要なスキルを習得する。従業員やアルバイトのほとんどは日本で暮らす外国人で、自宅待機が続く。気掛かりだという浜田さんは「異国の日本で失業状態になっているスタッフをできるだけ呼び戻したい」とも語った。

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