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【勝負師たちの系譜】タイトル戦でない“名ドラマ” 1000勝へあと5勝…桐山清澄九段、現役続行か引退か「究極の対局」 (1/2ページ)

 世間でも、今日の仕事が成功しなければ、即退職。成功すればあと何年か在職できる、という日はあるのだろうか。

 将棋界にも定年制があり、この対局に負けると引退という一番がある。

 定年とは、順位戦でC級2組から降級すると、フリークラスの棋士となり、10年もしくは60歳のどちらか早く来た時点で引退。また自らフリークラスに行った場合は、15年、又は65歳で引退というもの。

 ただし降級した者は、規定の成績を取るとC2に復帰できる制度だ。

 最近話題になったのはすでにC2から降級して、引退が決まっている桐山清澄九段(72)の最後の対局かもという、竜王戦5組、対井出隼平四段戦。敗れると6組に降級となって、即日引退。

 ただし竜王戦は5組に残ると、もう1年だけ指せるという特例があり、引退が1年延びるのである。

 この将棋を桐山は千日手を交え、振り飛車から穴熊の作戦で、若手に完勝した。「いぶし銀」と呼ばれ、タイトル4期、順位戦A級14期の実力者は、精神の強靭さも見せてくれた。

 これで後1年間、竜王戦だけ指せる現役棋士となり、現在通算995勝だから、一棋戦だけで1000勝達成なるかが注目される。

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