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菅氏「俺はつくるほう。壊すのは河野にやってもらう」 新内閣、安全運転と突破力の布陣 (1/2ページ)

 自民党の菅義偉総裁が初めて取り組む組閣と党役員人事には、派閥均衡やベテランを重視する「安全運転」が目立つ一方で、改革を進める「突破力」を同居させる一面ものぞかせた。

 ■7派の勢力応じ…ポスト配分

 官房長官に起用する加藤勝信厚生労働相は、安定した答弁や実務能力に定評がある。ただ、一部には加藤氏が旧大蔵省出身で、菅氏が重視する「省庁の縦割り打破」が実行できるか懸念する声もあった。

 加藤氏は平成24年の第2次安倍政権発足時から約2年10カ月、菅氏とともに政権を支える官房副長官だった。菅氏は歩調を合わせて取り組むことができる人材が最適と判断したようだ。

 さらに、二階俊博幹事長や麻生太郎副総理兼財務相ら安倍政権の屋台骨となったベテランを起用。田村憲久元厚生労働相や上川陽子元法相ら前政権の閣僚を再任し、リスク回避に努める姿勢も目立った。

 党四役と国対委員長には、総裁選を支えた党内5派が顔を並べた。菅氏は派閥の推薦を受けない方針を示していたが、党内全7派に勢力に応じたポスト数を分配した。党内政局の安定を優先したといえる。特に総裁選の勝利に尽力した二階氏と森山裕国対委員長には、両氏が推す二階派(志帥会)や石原派(近未来政治研究会)の入閣待機組を登用する配慮も示した。