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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】星の明るさが変わる?謎の現象 異例の減光「ベテルギウス」 (2/2ページ)

 ベテルギウスより、もっと訳の分からない減光もある。減光の形もタイミングも奇妙なことだらけなのだ。

 恒星「KIC 8462852」。太陽よりも大きいが3等級の暗い星だ。地球からベテルギウスの約2倍の1465光年離れている。

 ここで、説明がつかない異常現象が観測された。まるで星の外側に何か障害物があって星が発する光を遮断しているようなのだ。

 それは明るさの変化が1週間から数カ月という早い周期のことや、暗くなり方の程度だ。光が落ちる様子から見ると、ベテルギウスのように塵や別の星に遮られているのとは明らかに違う。

 いままでの天文物理学では到底説明がつかない。科学者は、この星の「人工的な」変化を見て首をひねっている。

 このため2つの説があるが、いずれも難点がある。彗星(すいせい)の大群がこの星を襲っている説と、地球ではまだ発見されていない何らかの銀河間現象が起きているという2つの説である。

 それゆえ第3の説がある。高度の文明を持つ地球外生命体が、惑星に住みながら恒星をおおう規模の巨大な構造物を建造しているのではないかという説だ。巨大な建造物としては、地球でいう太陽電池であろう。無尽蔵のエネルギー源である。

 さて、高度な文明を持つ「宇宙人」は本当にいるのだろうか。もし高等生物がいれば、大地震や大噴火も克服しているにちがいない。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『多発する人造地震-人間が引き起こす地震』(花伝社)。

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