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【勝負師たちの系譜】藤井二冠、渡辺三冠、豊島二冠…今年は挑戦者優位の年 タイトル保持者が“絶対的上位者”ではない構図 (1/2ページ)

 夏のタイトル戦で唯一残っていた叡王戦が、9月までもつれ込み、9局目でようやく決着がついた。

 永瀬拓矢叡王に豊島将之竜王が挑戦していたシリーズだったが、千日手、持将棋を含んだ総手数が1400手超えという、新記録の長丁場の末、豊島が叡王位をもぎ取った。

 豊島は第7局の時点までは2勝3敗とリードされていたが、第8局を角交換からの超急戦で勝つと、最終の第9局も腰掛銀から終始リードし、二冠に戻したのだった。

 結局この夏のタイトル戦は、王位戦で藤井聡太二冠、名人戦は渡辺明三冠、叡王戦で豊島二冠と、すべて挑戦者がタイトルを奪取した。

 その前の棋聖戦でも、藤井が渡辺から初タイトルを奪取するなど、今年は挑戦者優位の年となっている。

 今年、タイトル保持者が防衛した棋戦は、年明けから始まった王将戦と棋王戦の2つだけで、いずれも現在第一人者と言われる、渡辺の持つタイトルのみであった。

 なぜ、これほどタイトルが移動するのかを考えてみると、昔のようにタイトル保持者が絶対的な上位者という構図が、なくなっているからだと思う。

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