記事詳細

【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】トランプ弾劾裁判は“時間のムダ”だった 民主党議員らの「憂さ晴らし」、バイデン政権の閣僚承認遅らせただけ (2/2ページ)

 共和党の分断は、民主党が最も望んだことだろうが、造反は7人にとどまった。この中には、以前から「反トランプ」だった議員も多く、予想以上の造反は出なかった。共和党のテッド・クルーズ上院議員が言っていたが、共和党への攻撃というより、民主党内に残る「トランプ氏への憂さ晴らし」をしたに過ぎない。

 結果、史上初となる2度目の弾劾訴追は、何ももたらすことなく、単なる時間の無駄だったといえる。

 現在、米国では、新型コロナウイルスに関する経済対策を含んだ予算審議をしなければならないのに、新政権の閣僚承認が終わっていない。弾劾裁判は、これらを遅らせただけだった。

 弾劾裁判は、立法府による“最後の手段”であり、非常に重い制度である。民主党の復讐(ふくしゅう)のために2度も行った弾劾裁判は、制度そのものの重みも失わせかねなかったといえる。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

関連ニュース