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【大前研一 大前研一のニュース時評】「ファミマ+処方薬」「損保+自動運転」異業種コラボで未来へ加速 世界から遅れた日本の医療システムに小さな風穴 (1/2ページ)

 ファミリーマートは先週6日、店頭に設置した受取ボックスで医療用医薬品(処方薬)を24時間受け取ることができる「ファミマシー」というサービスを始めた。

 病院や診療所で医師が診断した上で発行する処方箋に基づき、薬剤師のオンラインでの服薬指導を受けた後に、ファミマの店舗に届いた薬を当日にも受け取れる。受取ボックスには予約番号を入力する。

 オンライン薬局を運営する「ミナカラ」との共同実証実験。処方薬のほか、薬剤師の対面販売が原則となっている一般用医薬品なども購入できる。まずは、汐留メディアタワー店など都内8店舗で行う。

 ミナカラの配送拠点からファミマまでの配送は、西濃運輸グループ会社が提供する医薬品・検体の即時配送サービス「ARUU」を利用する。

 昨年4月13日、医療崩壊を防ぐための「コロナ特例」として、初診患者のオンライン診療と薬剤師による電話などでの服薬指導が解禁された。いずれはそうなると言われる領域だが、まだまだ法律の規制も多い。今回のコロナ禍によって、世界から遅れた日本の医療システムに小さな風穴が開いたことは確かだ。

 米国のサンフランシスコに「プラクティス・フュージョン」という新興企業がある。同社は全米の開業医と提携して電子カルテを患者に直接送信するクラウドサービスを無料で提供している。薬のメーカーから収益を得ているので、無料でできるわけ。

 高額な電子カルテのシステムをタダで使えるということで、開業医はこぞって導入した。この電子カルテシステムを使えば、患者のスマホに診療データや処方箋が送られ、必要な薬が近場のどのドラッグストアで売っているかも表示される。患者は薬剤師の指導というプロセスを飛ばして処方箋を自分の選んだ薬局に飛ばし、多くは即日配送してくれる。

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